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No.5 春高の日本選手権1



春高の日本選手権1

今から十数年前ですが、400mHで日本選手権4位に入った石塚先輩がいます。今 はたまに遊びにきてくれて、色々はなしてくれます。 400mと400mHの関係 国内上位選手では400mのタイムプラス2,5秒、が相場。しかし世界的にレベ ルが上がる程、この差は縮まる。高校生で4秒、山崎一彦君くらいになると2秒を切 るくらい。ただ高校記録などは、条件がそろうととんでもない記録が(高校記録1秒 更新など)でるという。 110mHとのちがい 身長、100mの走力、ジャンプ力、リズムなど・・かなり条件が絞られる110 mH。それと違って、間の歩数を何歩で刻むか(日本人は両足で14歩でも15歩で も跳べる)、コーナーが4回もあるハードリング、細かい組み立てペース配分等・・ かなりテクニックで短縮できる。・・ただ400m走力の無さをハードルでカバーす るのは、400mHでは不可能との事。走り込みの無い選手はムリだろうと。 レース運び 日本で10番以内の選手でも、各ハードルまでの歩数とタイミングは確定してはいな いという。(苅部選手なんかも10代目で詰まったり、脚が合わなくて大ブレーキに なるのをよく見る)風やコース順、どのくらいのタイムを狙うのか(大幅記録更新を ねらって、ペースを上げるのか?安定した記録の型で大敗を防ぐのか?で、かなり 違うらしい。ピッチを上げれば歩数が増えるし、ストライドが伸びれば間が詰まる。 どんな人間も踏み切って空中にいる時は、「失速」する。跳んでいる間に加速はでき ない。ただでさえスピード維持が苦しい400mに加え、10台のハードルを跳ぶ度 に「減速」「再加速」を繰り返すのでリズム、走力が不可欠らしい。 本選は? 先輩は日本選手権決勝で「脚があわない!」が起こったらしい。しかし400m48 秒切るくらいの走力があるので、短い再加速して10台つなぎ走り切った。昔監督に 聞いた話では、この先輩はトレーニングによって「加速慣性走」が秀でているらしい。 つまり一度スピードがあがると、少ないエネルギーで速度を維持できるタイプ(そん な簡単な説明ではないのだけど・・)。 先輩は「高校生のレベルは自分の頃より1.5秒も早くなった。科学トレーニングも 普及した。でもそれは、昔ながらの徹底した走り込みがあってこそ生きる」のだとい う。最低3本走りきる基礎体力が無ければ、正しいフォームも、決勝で好成績も出せ ずの選手で終わると。向き不向きを言う前に、まず毎日走りこめ・・・それからでしょ う。と・・・(私のような、楽な練習ばかり選択してきた跳躍選手には、耳がいたす ぎる話でした) 1999筆 のもと歯科 <<前の記事へ 次の記事へ>>