DiaryJoinE-listAvenuesCollegeLifeGo to Top

No.08 東独からマリオンへ



東独からマリオンへ

   女子800メートルリレー、ジョーンズらの米国が世界新 [フィラデルフィア 29日 ロイター通信に思う]  陸上の第106回ペン・リレーの女子800メートルリレーで、マリオン・ジョーン ズが最終走者を務めた米国が、1分27秒46の世界新で優勝した。   従来の記録は、1980年に旧東ドイツが出した1分28秒15だった。それもそ のはずである。当時トラック競技世界記録を東ドイツ、ソビエトが独占していた状態。 それに比べ「素質重視」のアメリカ女性では、100mでアシュフォードがやっと1 1秒を切った程度。アメリカのスポーツは、東欧の国家をあげての選手養成とは次元 が違った。 当時はホルモン剤ドーピング全盛時代であったのである・・・ソウル五輪から取り 締まりが厳しくなったが、それ以前は「薬は使い放題」。 この東独800mRも、100mのMゲール、200m400mのMコッホがいた。 短距離の世界記録保持者を2人も配し、後の2人もそれに次ぐメダリストなのであっ た。アメリカと違ってバトン技術も超一流。いわば「世界代表チーム」の東独に世界 新が出ないはずがない。(当時ソビエトは中距離が中心。モスクワ五輪では女子10 0m金をとったが、リレーは東独の層に遠く及ばなかった。) ちなみに400mのMコッホ「47秒61」は破格の記録で20年たって未だ誰も届 かない。破るどころか誰も48秒台すら出ないありさまである。 筆  のもと歯科 (1999年) <<前の記事へ 次の記事へ>>