No.09 英国の雄 セバスチャン・コー
英国の雄 セバスチャン・コー
セバスチャン・コー 99年9月5日イタリアで「1000m世界新2分11秒96!」 1500mはトラックを3周と4分の3。100m平均で14秒を切るスピードで駆け抜 けるこの種目。いいポジションを取るための様々な駆け引きと、最終周回のスピード 感溢れる競り合いが魅力で、マイルレースと共に、ヨーロッパでは古くから人気のあ る種目。 80年代伝説的なランナー、セバスチャン・コーが作った最古の世界記録2分12秒 18を、ケニアのゲニが18年ぶりに塗り替えた。(コーは800mも1997年ま で世界記録を保持。1500m、1マイルも) 80年代1500m3分30秒突破で競り合っていたイギリス勢同士の争いに、割り込ん できたのはモロッコのサイド・アウイタだった。それを90年代に入って受け継いだの が、同じ北アフリカ勢である、アルジェリアのヌルディーヌ・モルセリ。 91年世界陸上で優勝すると、翌年のバルセロナ五輪こそ、地元スペインのフェルミン・ カチョのラストスパートにしてやられたが、それからは快進撃。世界陸上とW杯、五 輪、グランプリを96年まで全て制覇。世界記録も3分27秒37まで伸ばした。97年にな り、27歳になったモルセリに代わってトップに出てきたのは、モロッコの新星、22歳 のヒャシム・エルゲルージだった。 これで中距離すべて「超人コーの呪縛」から10数年たって記録は更新された。 800mキプケテル 1.41.11 1000mゲニ 2.11.96 1500mエルゲルージ 3.26.00 イギリスでのコーの人気は異常で、その後、国会議員にまで押し上げられたほどであ る。なんと・。 筆 のもと歯科 (1999年) <<前の記事へ 次の記事へ>>