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No.101 アテネは誰に?2 高橋尚子必要論



アテネは誰に?2 高橋尚子必要論

優勝してもダメ?・・・ 先述した「アテネ代表」のコラムを裏付ける記事がサンケイスポーツに掲載されまし た。個人的には高橋尚子のファンであり、世の流れを見ても出場したほうがいいと思 います。 選考方法のあいまいさは誰もが矛盾を感じるでしょうが、今回は陸連の気持ちも良く 分かります。やはり実績は大事です。若手が好記録をマークし、選考され、五輪でも 奇跡的に3位くらいに入れるかも・・・?。そんな可能性は皆無に等しいと思いま す。ビギナーズラックで「夏の五輪マラソン」のメダルがとれるなんて考えは、世界 の強豪に失礼でさえあります。 たとえ日本代表3人とも入賞レベルに留まったとしても、高橋が参加していたか否か で国民感情は180度変わってきます。・・・名古屋の勝者が選考され、日本が五輪 で大敗した場合、「高橋を選んでいたら!」と全国民の非難・怒りの矛先は陸連に向 けられるのは必至。 今回の陸連の発表は、事実上の「高橋に決めたからね!みなさん分かったね?」・・ との通告以外に受け取れない。 今回は私情で申し訳ないが、私も同感。高橋尚子は日本女性初の陸上五輪金メダリス ト、前世界記録保持者、人類で始めて2時間20分を突破した女性、そして何より国民 のヒロインなのですから。これは否定できない事実。 ・・・・・・以下「サンケイスポーツ」さまから引用させていただきます。 選考突破に“超ハイレベル”複数条件設定  日本陸連は2日、アテネ五輪女子マラソン代表最終選考会を兼ねる名古屋国際女子 マラソン(14日、瑞穂公園陸上競技場発着)の招待選手を発表した。土佐礼子(2 7)=三井住友海上=や大南敬美(28)=UFJ銀行=ら有力選手が出場するが、 日本陸連幹部は、選考突破に“超ハイレベル”な複数条件を設定。出場選手は、今大 会の出場を見送った高橋尚子(31)=スカイネットアジア航空=の“影”とも戦い ながらの優勝を強いられる。  名古屋に出場する選手が少々気の毒になってくる。大会には出場しない、シドニー 五輪金メダル&元世界記録保持者のQちゃんの見えない姿を意識しなければならない からだ。この日、日本陸連・桜井孝次専務理事(68)からはタメ息がでそうな“ハ イレベル”な要求が突きつけられた。 (1)優勝してもダメ?  「選考会のトップの選手を全員選ぶと4人になるので、トップの選手でも選ばれな いことも当然、ある」。代表3人を選ぶのに選考レースが4つもあるから、マラソン の代表選考はいつも波乱が起きる。名古屋で優勝してもタイムが悪ければ、落選の可 能性が大だ。 (2)タイムも出せ  名古屋の大会記録は高橋が00年にマークした2時間22分19秒。日本陸連をう ならせるには、このタイムの更新が重くのしかかる。名古屋は例年気温が高く、風が 強くて記録は伸び悩むのに…。 (3)気象条件は言い訳にさせない  昨年11月の東京では異例の気温24度の高温多湿。大阪はスタート時まで雪が降 る寒さ。いずれも記録は低調に終わったが、同専務理事は「東京や大阪は天候に左右 された感がある」と擁護。名古屋では強風を言い訳にはできそうにない。 (4)レース内容も厳しく吟味  東京の高橋は前半を日本最高ペースで引っ張った積極性、大阪の坂本は30キロか らの5キロが15分台という高速スパートが高い評価を受けた。名古屋でもある局面 で、インパクトをアピールする必要に迫られる (5)五輪本番での期待  「本大会(アテネ五輪)でメダル獲得または入賞が期待される競技者を選考する」 というのが日本陸連の選考基準で、きわめてあいまい。こうなると、“高橋尚子より 強い”と訴えるには、2時間19分46秒の日本最高記録が必要なのかも?  これだけの条件をクリアする選手が現れるのか。運命の号砲まであと11日…。 (サンケイスポーツ) 筆 のもと歯科 (04/03/10) <<前の記事へ 次の記事へ>>