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No.113 天才マリオンジョーンズ 薬物疑惑で終焉か?その1


天才マリオンジョーンズ 薬物疑惑で終焉か?その1

★ シドニー後の苦難 2000年シドニー五輪では先述したように5種目出場、金3個とスパーヒロインを 演じきったマリオンであるが、その後の成績はかんばしくない。2002年には前夫の CJハンターと離婚。ハンターの薬物使用が発覚し、それのいさかいが原因であったと いわれている。本来、ハンターはマリオンの精神的支えであったといわれるくらいの存在で あった。1999年セビリア世界陸上では夫婦で優勝を果たし、おしどり夫婦を世界中に アピールしたほどであった。 ★ 陸上界のドーピング騒動→アメリカつぶし? 現在、世界の陸上界はドーピング問題で摘発騒動が盛んである。 昨年のパリ世界陸上で如実になった「決勝直前の摘発」騒動。女子スプリント女王の ケリーホワイト(アメリカ)の突如のドーピング摘発により、地元開催国フランス 女子400mRはアメリカを僅差で破って優勝した。男子100m陣も軒並みアメリカ 敵視が色濃くにおう結果となった。(フライング問題、代表3人の途中帰国・・・) マリオンはモンゴメリー(100m9秒78の現世界記録保持者)との子供を出産のため欠場。 東西冷戦のころは、アメリカ中心の陸上運営であったといえる。まだまだドーピングに関しては 調査も甘かったが、1984年ロス五輪では事前調査でアメリカ国内に薬物試験陽性者がなんと 130人近くでたというのだ。モスクワ五輪騒動の報復の意味もあったロス五輪だが、あまりにも ひどい薬物の実態。しかし、主催国アメリカはこれを黙認し、開催に踏み切ったという。 世界が薬物を深く認識するきっかけとなった1988年ソウル五輪のベンジョンソンだが、 これもアメリカのルイスが負けた時点で告発に至ったという憶測すら流れている。 ★ 相次ぐメダル剥奪 この一ヶ月だけでアメリカの有力選手の薬物発覚は急増している。昨年の世界陸上でかろうじて 400mの金メダルをマイケルジョンソン時代から守ったジェロームヤングが、五輪前年に薬物 陽性であったことが発覚。本人の金メダル剥奪はもちろんだが、彼を起用した1600mR メンバー全員のメダルも変換せよ!という騒動になっている。全米男子400メートルでは、 ジェローム・ヤングと同様に薬物違反を指摘されているシドニー五輪2位のアルビン・ハリソンが ともに準決勝で下位に終わり、決勝進出を逃した。 ほかにも女子短距離のトーリ・エドワーズ(27歳・米国)が、禁止薬物に陽性反応を示したこと が明らかになった。関係者がロイター通信に語ったところによると、エドワーズは今年4月に開か れた欧州の競技会で興奮剤ニケタミドに陽性反応を示したという。全米トライアルでは2位で アテネが決定していた。また女子中距離のレジーナ・ジェイコブスが15日、アテネ五輪出場を 断念し、引退を発表した。昨年の全米選手権での薬物検査で筋肉増強剤のTHGに陽性を示していた。 女子1500メートルに出場予定だったが、決勝が行われる18日は、ドーピング違反の聴聞会が 予定されており、その前に引退を表明したのである。 <<前へ 次へ>>