No.130 全国に挑む後輩たち7−2  赤い疾風


全国に挑む後輩たち7−2  赤い疾風

★奥岡「悔しい!」 勢いに乗って主将奥岡の400mH決勝が始まった。 しかし2連覇を狙った奥岡としては無念にも2着。 記録的にも良くなかった。プレッシャーがあったのか・・・ 後の埼玉新聞で奥岡が連覇をのがしたとして写真つきで報じられていた。 彼自身「とても悔しかった」と語っている。大丈夫。その気持ちで110mHを。 俄然400mRに期待がかかったが、体調不良の選手もあってバトンが冴えなかった。 奥岡は400mをすでに3本こなしている。アンカーにわたる時点で、埼玉栄に差を つけられてしまっていたが、後藤が猛追。 あっという間にわずか0.02秒まで追い込んだが逃げ切られてしまった。 26年ぶりの県大会400mR優勝は逃したが、記録も含めて楽しみは次に残しておいたと考えればよい。 なにせ我が校は3人10秒台を抱えるのだから。 決 勝 記録 順位 第1走者 第2走者 第3走者 第4走者 埼玉栄 42”3 1 酒巻 崇史 長沢 克志 永山 裕二 寺本 亨平 春日部 42”5 2 田中 俊 伊藤 裕一郎 高橋 大 後藤 乃毅 武南 42”49 3 吉川 雄人 佐々木 祐輔 高橋 和也 荒木 達也 大宮東 42”74 4 野口 裕平 海老澤 良佑 木塚 孝之 大塚 優介 伊奈学園総合 42”88 5 富山 健 吉田 格也 土谷 匡史 田中 宏樹 飯能南 42”97 6 丸岡 圭介 橋 淳一 須見 尚斗 大河原 拓晶 春日部東 43”18 7 山角 大樹 中島 敬士 戸ヶ崎 洸 竹下 翼 東京農大三 43”40 8 高岡 英人 新井 寿則 堀内 啓吾 八木 翔也 ★ 第三日 5月15日(日) 第3日目 200m 予(7-3+3) 10:20 伊藤ユ・石川・後藤 5000mW 決 11:50 金子・小木 200m 準(3-2+2) 12:45 3000mSC 予(3-4+3) 13:30 徳永 200m 決 14:20 4×400mR 予(14-1+10) 15:10 やり投 決 10:30 いよいよ日曜日。 午前中の歯科医師会会合を早々に終え(不謹慎な・・)、上尾に向かった。 前日までの嵯峨根さんの熱い実況にかきたてられ、やや興奮気味である事はいうまでもない。 太郎ちゃん、ジン君、滝上らと合流。 200m予選には間に合わなかったが、問題ない。準決勝から見ればいい。 やり投げは手塚が、44mを越えるもおしくもエイトならず。 5000mWも兼子と小木が懸命の力歩!とくに金子は苦悶の表情で攻めの姿勢。 歩形のチェックを受けながらもひるまずに歩き続ける姿は、我々を熱くした。23分57秒87で4位入賞!!見事。 混成と競歩は3人しか関東へ進めないのが残念だが、立派に王国埼玉の4位である。5点獲得。 4人で昼食をとっているファミリーレストラン何で、ある団体に遭遇した。 その方々が着用しているトレーナーには、どうみても臙脂色であり、よく見た校章が印刷してあったのだ。 そう!我が校のバスケットボール部の父兄集団なのであった。(母親のみだが)そういえば嵯峨根さんの記述に、 隣の体育館では母校バスケ部が関東を決定したとあった。 「へえ、最近は父兄がトレーナー着て応援団つくってくれるのか・・・」と太郎ちゃん。 「がんばって勝ちあがっていく子供を親たちが応援するんだから、まあ自然だよね」 「うんうん」 この1時間後、競技場全体を震撼させ、春日部高校史に刻まれる奇跡が起ころうとはだれも予測していなかった。 次へ <<前へ 次へ>>