No.143 全国に挑む後輩たち 9−6 赤き疾風 最終稿


★ チームは満身創痍 リレーは快挙ではあったが、その代償はやはり大きかった・・・。 後藤は軽い肉離れ。 200m出場は取り止めた。 奥岡もマイルの予選は無理だった。 2日目から脚にテーピングをしての登場だったが、 主将として前日の400mRまでを走りきった。 しかしそれも限界に近い。 明日は是が非でも個人の110mHファイナル進出を果たしたい。 1600mRは高橋・伊藤裕・石川・伊藤直のオーダーで挑む。 この組は強烈だ。大阪・八王子・農大二など、過去に全国制覇の経験を持つ 「超・強豪」たち。 男子 4×400mリレー 【千葉県総合スポーツセンター 陸上競技場】 予選 1組 08月05日 9組2着までと上位6チームが通過 順位 高校名(県名) メンバー名 記録 1 大阪(大阪) 伊藤,戸高,三浦,金丸 3分16秒07 準決勝へ 2 八王子(東京) 窪田,古木,山田,種石 3分16秒18 準決勝へ 3 東農大二(群馬) 田塚,八木原(大),田口,八木原(俊) 3分16秒40 準決勝へ 4 盛岡南(岩手) 兼次,阿部,箱崎,木村 3分16秒46 準決勝へ 5 近大付(大阪) 大木,紙谷畑,安藤,梅田 3分17秒91 準決勝へ 6 春日部(埼玉) 高橋,伊藤(裕),石川,伊藤(直) 3分23秒00 7 室蘭大谷(北海道) 塚本,菅原,上村,阿部 3分28秒21 8 砂川(北海道) 森脇,神田,板林,熊倉 3分31秒22 結果は6位。前半を栄光の3年生がつないで、あとを2年生に任せた結果となった。 いずれにせよ、2年生でインターハイを経験できた。 これは来年におおきな財産であるといえる。屈強な3年生たちでさえ、 奥岡以外は、今年がインターハイ初戦だったのであるから。 ★ 奥岡の執念 ・ 8/6 ・ 10:20 110mH 予選(奥岡真也) ・ 13:00 110mH 準決勝 ・ 15:00 110mH 決勝 奥岡は頑張った。この予選はインターハイに来てもう5本目となる。 相変わらず向かい風は強い。 記録は望めないので着順にのみ集中した。 男子 110mハードル 【千葉県総合スポーツセンター 陸上競技場】 予選 3組 08月06日 9組2着までと上位6人が通過 順位 選手名 高校名(県名) 記録 1 奥岡 真也 春日部(埼玉) 14秒97 準決勝へ 2 鳥越 亮太 小郡(福岡) 14秒97 準決勝へ 3 佐竹 毅也 太成学院大高(大阪) 15秒06 準決勝へ 4 星 邦治 東京学館新潟(新潟) 15秒15 準決勝へ 予選は14秒台で一着。 みな風に浮いてしまい、結局15秒18までの選手が準決勝に。 ここからが本当の勝負だ。 奥岡はいわずと知れた埼玉のスター選手である。 全日本中学では決勝8位、ジュニアハードル14秒台の記録を持ち、 春日部高校に入学してきた。 OB総会時の新入生としての彼のあいさつで「全国で優勝します!!」と宣言し、 年配のOBはことさら喜んだ。 あれから2年以上が経った。 1年目から中軸として戦力を期待され、走り続けた。 昨年は病に見舞われ、さまざまな試練の年となった。 しかし大きく、たくましく成長した。 関東2冠も成し遂げた。彼と共に3年生も成長し、「黄金期」と称して しかるべきチームを牽引し続けた。 「春日部高校に奥岡あり」 ・・・だから奥岡にはファイナリストになってほしい。 男子 110mハードル 【千葉県総合スポーツセンター 陸上競技場】 準決勝 1組 08月06日 3組2着までと上位2人が通過 順位 選手名 高校名(県名) 記録 1 西沢 真徳 八頭(鳥取) 14秒58 決勝へ 2 小野 学 東海大望洋(千葉) 14秒90 決勝へ 3 奥岡 真也 春日部(埼玉) 14秒91 決勝へ 準決勝も14秒台で堅実な走り! やった!決勝進出!! 満身創痍の奥岡は主将の意地を見せた!3年間、彼を中心にみんな頑張ってきた。 その締めくくりである最終日の決勝種目に、今大会3度目の 「赤シャツ」が登場するのだ! 決勝に残った8人。トップの二人は飛びぬけていたが、 3位から8位までは0,2秒の中にひしめいている。 記録では奥岡は5番目に位置した。

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