No.144 全国に挑む後輩たち 9−7 赤き疾風 最終稿


★ 「赤い疾風の中心」 決勝がスタートした! 風はやはり向かっている。 ランキング上位がみんな消える大混戦のレース。 「どうだ?」 ・ ・・オーロラビジョンに発表で、7着! 最後まで主将のメンツを保った。 観戦していた竹村さんが言った。 「いやあ2m以上の向かい風で14秒96は上等だよ! 持ちタイムから言っても、実力出し切ったんじゃあない? 何といっても中、高、連続ファイナリストだからね。 たいしたもんだよ、奥岡は・・」 男子 110mハードル 【千葉県総合スポーツセンター 陸上競技場】 決勝 08月06日 順位 選手名 高校名(県名) 記録 1 飯田 将之 名古屋(愛知) 14秒42 2 西沢 真徳 八頭(鳥取) 14秒48 3 玉井 秀樹 洛南(京都) 14秒56 4 小野 学 東海大望洋(千葉) 14秒67 5 東中 陽太郎 鳥羽(京都) 14秒68 6 田中 浩介 洛南(京都) 14秒90 7 奥岡 真也 春日部(埼玉) 14秒96 8 岩見 勇志 名古屋(愛知) 15秒31 ★ 「総合杯をとる」難しさ インターハイ総合優勝は金丸選手の大阪高校の連覇か、 千葉成田高校の地元奪回かと予想された。 金丸選手が200m400m400mR1600mRの4冠で32点。 これが総合優勝を左右する指標とされた。 初日の400mでは予想通り金丸選手が圧勝! 49回熊谷太郎が挑んだ山梨インターハイで、時の人・為末選手が作った 大会記録を更新して見せた。400mRも圧勝し、この時点で予想の 32点は確実と思われた。 ・ ・・しかし 200mでは怪物・金丸選手と、100m最速の石塚選手の一騎打ちだった。 100mの覇者と400mの覇者ではどちらが200mを取るのか。 ・ ・・結果、この二人が20秒台と飛びぬけたインターハイ新記録であったが、 ・ 0.01秒差で石塚選手に軍配が上がった! これと似た現象は多い。 1988年の兵庫インターハイも、大会前の200mランクでは 日大山形の奥山選手が高校新記録で圧勝していた。 しかしインターハイ本番の100mを制した静岡の杉本選手が 勢いに乗って200mも勝ってしまった。 やはり100mを勝てる選手は絶好調なのだ。 コンディショニングが良好のため200mも勝つケースは非常に多い。 男子 200m 【千葉県総合スポーツセンター 陸上競技場】 決勝 08月05日 順位 選手名 高校名(県名) 記録 1 石塚 祐輔 土浦三(茨城) 20秒79 大会新 2 金丸 祐三 大阪(大阪) 20秒80 大会新 金丸選手の歯車がやや違ってきたか・・・ 最終日の1600mでも優勝はならず2位でゴール。 男子 4×400mリレー 【千葉県総合スポーツセンター 陸上競技場】 決勝 08月06日 順位 高校名(県名) メンバー名 記録 1 東海大浦安(千葉) 菊池,阪田,久保田,林 3分12秒42 2 大阪(大阪) 伊藤,戸高,三浦,金丸 3分13秒15 結局総合はもれなく得点した成田高校が、二年ぶりに優勝杯を手中にした。 地元は盛り上がった。 大阪高校の連覇はならなかった・・・ 学校対抗最終成績 08月06日 順位 高校名(県名) 得点 1 成田(千葉) 33 2 大阪(大阪) 30 3 洛南(京都) 27 4 青森山田(青森) 21 5 敦賀(福井) 20 6 東海大望洋(千葉) 18 7 駿台甲府(山梨) 17 8 土浦三(茨城) 16

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