No.147 赤き疾風 2006年 赤き疾風は吹き止まず 1−2


赤き疾風 2006年 赤き疾風は吹き止まず 1−2 3、 「それぞれのスタート」 試合の詳細は大塚さんが部報で伝えて下さるので、 あくまでコラム的な記述にしたいと思う。 私が応援に行くまでの初日は、嵯峨根さんが速報をくれた。 毎年言うが、記録、順位の優劣は個々様々だ。 高い記録、順位がその学生の人間を表すものではない。 それならば私は陸上を続けていなかっただろう。 競技会というのは、一人ずつの自己との戦い、個々の青春なのだ。 私みたいにぎりぎりで県大会へつなぐ選手もいれば、 インターハイの決勝を考えて春を迎えるものもいる。 みな自分の尺度でスポーツを愉しんでいるのだ。 もちろん、春高の場合、結果を監督に要求されることも無い。 4、 新人と短距離と 最終日にスタンドに着くと、嵯峨根さんと関根さんがいらした。 竹村さんの一期上級生だ。 いつもながら春高陸上部のOBらしく、私は10期以上も上の 大先輩になれなれしく会話を繰り広げる。 関根「いやあ、俺達のころはちょうど200mHから400mHに変わったばっかでさあ、 小原監督に出ろっていわれてさ・・・まだ60秒近くかかったよ。基準がわからないもん。」 嵯峨根「いやあ、おれもマイル出ろって言われて・・・丁重にお断りしましたよ。」 野本「え、嵯峨根さんがマイル?!まじすか?(爆笑)」 ちなみに関根さんは関東インターハイ3位。だからおもしろい会話。 ・・・・OBしか通じない、いつものような春高陸上部会話だが、 急にある青年に声をかけられた。 「野本さん!」・・・・あれ、石上?! (私は3年の時の1年生。体重は私と同様、貫禄がついたが、 かつては5000mで活躍したランナー) 息子さんを連れて観戦にきたという。 やはり経験者にとって東部大会は懐かしい匂いがするのだろう。 できれば、息子にも赤シャツを着て、ここで5000mを走ってほしいといっていた。 春高OBらしい、まったく同感の気持ちだ。 5、 100mの勢いと400mRのギャップ 結果からいうと、100mは追い風はあったが3人の仕上がりは好調であることを確定つけた。 100m 後藤 乃毅 3 10"53 +3.6 1位 田中 俊 3 10"72 +3.6 2位 石川 謙一 3 10"84 +3.6 3位 10秒台は春高3人だけ。シーズン初戦としては、追参であろうが十分な自信になったであろう。 このニュースはすでに関東、そして全国の高校指導者の下へ伝わっているはず。 先制パンチとなって、ライバルへプレッシャーを与えたはず。 しかし400mRはドンずまりの43秒台・・・・ まあインターハイでピークが出ればよいのだが、監督にも様々な苦悩がよぎったろう。 とくに嵯峨根さんは400mRのバトンには過剰反応(?)する免疫ができていて、 心臓機能停止がおきそうになったという。・・・・・(1979年の滋賀〜) 監督は原因も、解決法もいくつか考慮中であろうから、今後の課題解決を望む。

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