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No.17 五輪の象徴 カール・ルイス 1



五輪の象徴 カール・ルイス 1

   「20世紀五輪の象徴 Cルイス」 1 1,今世紀最強のアスリートは? 欧米のマスコミで「20世紀最高の金メダリストは?」のイベントがあった。陸上の みならず全競技を対象としたファン投票である。水泳のマークスピッツや、体操のナ ディアコマネチ、スケートのエリックハイデン等の金メダル独占のスーパースター達 が候補にあがった。しかし投票の30%以上を獲得し「圧勝」したのは、うれしい事 にやはりカール・ルイスであった。 ポイントは金メダルの数が9個もあった事(ローカルな大昔、多く獲得した選手はい るが・・)と、その12年の長きに渡ってトップであり続けた事であった。一つの五 輪で4〜5個の金メダルを獲得した選手は何人もいる。競技の性質上、水泳や体操で はピークが合えば採りやすいと言われる。ルイスの場合はそれが1984年母国ロス 五輪から、ソウル、バルセロナ、そして再び母国アトランタに及んでいると言う事。 (正確に言えばモスクワ五輪もリレーで代表入りしていた) もう一つは、ルイスの登場により、五輪が現在の様に豪華で華やかな一大メジャーシ ョーになった事。そのため国や、選手の競技人口や意識は上昇拡大し、スポンサー的 経済的効果が大きくなったのである。黒人選手の地位向上にも絶大な効果を発揮した。 アメリカでは「ミスターオリンピック」と称されるという。放映権料金制が始まった のも、ルイスからである。 2,ルイス世界衝撃的デビュー ルイスのスター性は、必ず大舞台で世界記録の名勝負をくり返し、ライバルと競って 勝つ事にある。年齢的衰退をささやかれても、見事に復活し驚く様な成績で「奇跡の 優勝」をさらって行く「名役者」。 モスクワ五輪ボイコット問題で辛酸をなめた世界陸連は「陸上だけの世界大会をやろ う」と決意した。その第1回1983ヘルシンキ世界陸上で彗星のごとくルイスはデ ビューした。世界は若き「天才」「華のあるスター」にわきたった。(高校生の私ら も熱中した!)100m、幅跳び、400mRの3冠を獲得し、久々に「強いアメリカ 再建!」をアピールしたのだ。半世紀前のジェシーオーエンスの再来と謳われた。翌 1984ロス五輪では200mも加えて「4冠」をやってのけた。世界中が酔いしれ、 五輪は始めて興行的大成功に終わった。  筆  のもと歯科 (2000年) <<前の記事へ 次の記事へ>>