No. 85 棒高跳びの世界記録との比較
棒高跳びの世界記録との比較
ついに高校記録保持者の沢野大地選手(ニシスポーツ)が5m75を マークした。圧勝した高校時代。成田高校の主将として、ジュニア世界 陸上を断ってインターハイで記録に挑んだのは、たしか四国香川の 丸亀インターハイ。 5m40の大記録をマークし、将来を嘱望された。大学で更新したもの のそれからはスランプが続く。「自分への甘さ」と本人はいうが、 社会人になって、元日本記録保持者の米倉さんのもとで開眼。19セン チ更新。ついに世界陸上への代表をつかむ。今期5m75は世界4位だ が、そんなに簡単ではなかろう。ブブカが引退し、群雄割拠である世界 では1回で5m80を超えるかが入賞ラインだろう。 ポールの材質が革新し、過去との比較が難しいこの競技だが、 1980年に埼玉の橋岡さん(川口工)が跳んだ5m20の高校記録 は、当時の私は驚いた。高校記録は5m01くらい、インターハイは 4m80〜90で勝てた時代だ。ちなみに五輪での決勝進出は、 1976年モントリオールでの高根沢 威夫(埼玉本田技研)の 5m40での8位であったと思う。30年近い歳月を考えると、 世界の進化とは開きが感じられるが、せめて世界大会で自己記録を 更新して欲しいものである。 ちなみに現日本記録の5m75と、世界記録との対比は以下の通り である。 1980 5 M 75 T.ビロネン フランス 1980 5 M 75 T.ビロネン フランス 1980 5 M 77 F.ウービヨン フランス 1980 5 M 78 W.コザキエビッチ ポーランド
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