長崎インターハイもケニア留学生の圧勝だった。１９９４年に始まった
ケニア留学生旋風はすごかった。１９９４年、３０００ｍＳＣで
8分19.21のダニエル・ジェンガ(宮 城・仙台育英) 、１９９５年の
５０００ｍで13分22.58をマークしたジュリアス・ギタヒ(宮 城・仙台育英)
らの記録は高校記録というには、かけ離れすぎていた。（近年、国内国
際記録(IHR) と呼ばれ日本国籍の選手記録とは別にされる）
昨年のインターハイでは８００ｍから５０００ｍまでの男女ほぼ全て
を、ケニア留学生が制した。今年も１５００ｍから後は同様だ。
・・・こうなるとインターハイとはいったい何なのだろうか？
ケニアの本人たちは、もちろん必死だろう。貧困を脱出するため、
家族のため異国で頑張っているのだ。しかし短期在留のケニア人で
あり、日本で地元の町で生まれ育ったわけではない。プロスポーツ
（野球、サッカー）の助っ人制度と何が違うのか？・・・そう。事の本題は、
それらを取り決める「トップ」の方針に問題がある。
高体連は、最高記録を前述したように、日本人と決別する事でお茶を
濁しているだけにしかみえない。しかも昨年からは国体にも留学生が
出場し、とんでもない記録をマークして圧勝している。私は長距離ランナー
でもないし県大会がやっとの人間だが、現在のトップ高校生は「憤り」
を感じないのだろうか？
日本人最高位でゴールして、ガッツポーズをとるしかない１８歳の少年
は疑問を持たないのか？指導者はどう説明しているのか？
世の中は資本主義経済である。したがって一人あたり数百万（年）
はかかるであろう留学生を獲得できる「資本」がある高校は成績を
残せる。インターハイ、駅伝で有名になり人気も上がり、学校競争
に勝ち抜ける。これもまた「真理」である。合法のなかでの
「企業努力」であると思う。投擲でも欧米人は強いだろうが、
駅伝がないから留学生引用にはつながらないのであろう。
そういった手法は「最高の大学宣伝媒体」である箱根駅伝が、まさにそれに
あたるのだが、１６，１７歳の子供たちの「夢」を大事にしてあげて欲しいと思う。
心配なのは日本の高校生の目標が「全国制覇」でなく、日本人最高位に
定着してしまう事。圧倒的な「差」を目の当たりにし、早々に世界への
チャレンジをあきらめてしまう事が気にかかる。
「どうせ勝てないしなあ・・・」
と定着してしまう恐れはないのか？（もうそうなっているのか）
ちなみに大国アメリカは、高校大学でアフリカからの留学生が一時大流行
してしまい、アメリカ人選手はあきらめて長距離のレベルが低下した危機があった。
そこでアメリカ陸連は「留学生」を制限する方針を打ち出し、自国の選手の育成
を図ったという事実がある。これは有名な話である。のもと歯科
２００３年長崎インターハイ結果
1500ｍ決 勝 (30日)
<57.7-1.56.8-2.56.5>
1) 3.40.21 Ｊ・ダビリ (流通経大柏３千葉)＝大会新
2) 3.42.59 Ｊ・カリウキ(滋賀学園 ２滋賀)＝大会新
3) 3.43.29 Ｊ・ムワンギ(青森山田 ３青森)＝大会タイ
4) 3.45.53 Ｍ・モグス (山梨学大附２山梨)
5) 3.45.59 上野裕一郎 (佐久長聖 ３長野)
6) 3.47.55 井野 洋 (熊本工 ３熊本)
7) 3.48.24 高橋 和也 (春日部東 ２埼玉)
8) 3.50.18 佐藤 悠基 (佐久長聖 ２長野)
9) 3.50.28 Ｓ・ワンジル(仙台育英 ２宮城)
5000ｍ 決 勝
<2.44.6-5.28.0-8.13.9-10.58.3>
1) 13.36.14 Ｊ・ダビリ (流通経大柏３千葉)＝大会新
2) 13.38.98 Ｓ・ワンジル(仙台育英 ２宮城)
3) 13.39.00 Ｊ・ムワンギ(青森山田 ３青森)
4) 13.45.83 Ｍ・モグス (山梨学大附２山梨)
5) 13.51.99 上野裕一郎 (佐久長聖 ３長野)
6) 13.55.95 伊達 秀晃 (大牟田 ３福岡)
7) 13.57.19 北村 聡 (西脇工 ３兵庫)
8) 14.09.83 松岡 佑起 (洛 南 ３京都)
3000ｍＳＣ決 勝 (２日)
<2.53.4-5.52.1>
1) 8.55.69 Ｃ・ジュイ (流通経大柏３千葉)
2) 8.59.52 阿久津圭司 (農大二 ２群馬)
3) 9.01.81 森宗 信也 (諌 早 ３長崎)
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