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No.90 ヒシャム・エルゲルージ連覇



ヒシャム・エルゲルージ連覇

ヒシャム・エルゲルージ モロッコの太陽 28歳にして4連覇なる! ★貴重な4連覇 オールドファンの私は悲しい結果に戸惑った。円盤のリーデル、1000mのハイレ ・ゲブルセラシェ、幅跳びのペドロソらが敗退し、3〜4連勝者が途絶えたのだ。時 代の過渡期か・・・しかしエルゲルージはやってくれた。ゲブルが長距離の帝王なら エルゲルージは中距離界の太陽である。17歳で世界ジュニアメダリストとなり、2 1歳からで世界陸上のメダル採りが開始した。 世界陸上出場5回目 95イエテボリ大会1500 m銀メダル 97アテネ大会1500 m金メダル 99セビリア大会1500 m金メダル 01エドモントン大会1500 m金メダル ★屈辱が経験に モロッコで陸上は国技的扱いである。国王が陸上好きで国営育成機関を作ったためで ある。サイドアウイータらがそのパイオニアであるが、現在の大スターはゲブルであ るのは誰もが知るところだ。アトランタ五輪では当然金めだるが最有力視されたが、 とんだハプニングに見舞われた。ヌールンディン・モルセリ(アルジェリア)ともつ れ、接触し転倒。まさかの12位最下位に終わった。この屈辱をバネにそれまでのヌー ルンディン・モルセリ時代に55連勝でストップをかけ、ゲブル時代に突入した。 主な実績 01世界室内1500 m金メダル、3000 m金メダル 00シドニー五輪1500 m銀メダル 97世界室内1500 m金メダル 96アトランタ五輪1500 m12位 92世界ジュニア5000 m3位 ★世界記録も 1980年初頭、中距離種目はイギリスを中心とした欧州勢の独占であった。五輪メ ダルもセバスチャン・コーとスチーブ・オベットら英国勢同士の争いであったのだ。 当時15年以上続いたイギリス勢の世界記録も、97年にキプケテルの800m更新 に始まり、ゲブルの1500m、マイル、2000mの更新で完全に「欧州」から 「アフリカ」時代へ。 ベスト/種目 1500 m・3分26秒00(98)=世界記録 1マイル・3分43秒13(99)=世界記録 2000m・4分44秒79(99)=世界記録 ★謙虚な超人 アフリカランナーの凡例にそって、莫大なスポンサー料を得ても、質素な生活は変わ らず。多くを貧しい国民に寄付する敬虔なイスラム教徒である。 ATFS(国際陸上競技統計者協会)の2002年間男子最優秀選手3冠。 筆 のもと歯科 <<前の記事へ 次の記事へ>>