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No.91 「世界新記録大会」は過去



「世界新記録大会」は過去

「世界新記録大会」は過去 ★またまた世界新記録が出なかった ・・・前回大会に引き続き2回目だ。本来、五輪と違って陸上世界一決定戦。別名・ 世界新記録大会と言われてきたが、これもそろそろ改めねばならない。トロフィーと 賞金10万ドルの栄誉は、99年のセビリア大会でのマイケルジョンソンが最後だっ た。43秒18のスーパー記録は20年くらい破られないのではなかろうか・・・。 引退した偉人を讃えるのもいいが、いつまでもそれでは・・・・。 その男子400mでは44秒中盤を予選から出す割には、決勝までずーっと同じ記 録。優勝は44秒50。ラウンドのたびに記録も上がっていかないので緊張感はな い。従って1600mRもアメリカが僅差で勝ったが3分58秒台は、過去20年で 最低記録だった。(1983年大会はアメリカはバトンを落として惨敗。400mH の神様・モーゼスが走ったのだが) ★女子の48秒台! そんな中、女子400mは久々に活況を呈し、メキシコのゲバラが48秒89で制し た。第1回のクラトフビロバ(チェコ)が47秒99で当時世界記録だったことを除 けば、それ以後はみな49秒代。クラトフビロバの身体は筋骨隆々として、ドーピン グ疑惑確信犯といわれる選手。800mの1分53秒28(現世界記録)も同年マークし たが、誰もフェアな記録とは思っていない。それらを考えると今回の48秒台再突入 は見事なものだ。100m200mのケリーホワイトも、フランスの狙った感がある ドーピング検査で揺れたが10秒85は好記録だ。 ★長距離は好調 エチオピアや、ケニア、モロッコといった90年代に台頭してきたアフリカ勢によっ て好記録が続く長距離種目。1000mのラスト400mを54秒で走り抜けるレー スには驚かされる。ラビットを置けない世界大会で記録は出にくいが、内容は見事。 この種目に無知な私でも感心するし、かっこいいと思う。これが大事。 しかし世界記録を最も狙いやすい短距離は厳しい。グリーンも峠を過ぎた感がある し、モンゴメリーは本番にまったくだめ。フライング事件を差し引いても平均を「飛 びぬけたヤツ」がいない。100でも400mでもいいから、記録以外にも「光 (オーラ)を放つスター」の到来を望む。男子の場合、幅、高、棒高も「シーン」と した結果だった。 ★世界陸上での新記録誕生詳細 第1回 ヘルシンキ(フィンランド):1983年 男子4×100mR キング/ゴールド/スミス/ルイス(アメリカ)37秒86 女子400m クラトフビロバ(チェコ) 47秒99 第2回 ローマ(イタリア):1987年 女子走高跳 コスタディノワ(ブルガリア) 2m09 男子100m ジョンソン(カナダ)(薬物違反で抹消) 9秒83 第3回 東京(日本):1991年 男子100m ルイス(アメリカ) 9秒86 男子走幅跳 パウエル(アメリカ) 8m95 男子4×100mR ケーソン/バレル/ミッチェル/ルイス(アメリカ) 37秒50 第4回 シュツットガルト(ドイツ):1993年 男子110mH ジャクソン(イギリス) 12秒91 男子4×400mR バルモン/ワッツ/レイノルズ/ジョンソン(アメリカ) 2分54秒29 女子400mH ガネル(イギリス) 52秒74 女子三段跳 ピリュコワ(ロシア) 15m09 第5回 イエテボリ(スウェーデン):1995年 男子三段跳 エドワーズ(イギリス) 18m29 女子400mH バッテン(アメリカ) 52秒61 ビュフォード(アメリカ) 52秒62 女子三段跳 クラベッツ(ウクライナ) 15m50 第7回 セビリア(スペイン):1999年 男子400m ジョンソン(アメリカ) 43秒18 筆 のもと歯科 <<前の記事へ 次の記事へ>>